これからの野高生へ

これからの野高生へ
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2017/12/12new

私、片手がないだけなので

| by 野幌高校校長

「私、片手がないだけなので」。リオパラリンピック陸上女子400m銅メダリストの辻沙絵さんのことばです。写真家の蜷川実花さんは、雑誌の撮影で辻選手の義手をどう見せようかと考えていたところ、その一言でふっ切れ、辻選手にとって「普段着ないような服ばかりで不安だったけど、楽しくて忘れられない撮影」になったたそうです。
 彼女は「私は生まれてからずっと右手のない状態で生きてきた。ありのままの自分を受け入れてもらいたい。健常者、障害者っていう言葉じゃなくて、一緒に生きていく社会、共生社会につながっていけたらいいと思う」と話しています。
 それぞれの違いがあり、それぞれのよさと課題があります。それを認め合い、助け合い、共に生きていく社会だといいですね。


05:41
2017/12/08new

イマジン

| by 野幌高校校長

12月8日は、1941年、太平洋戦争の始まりとなった真珠湾攻撃が行われた日であり、また、ビートルズのメンバーだったジョン・レノンが暗殺された命日でもあります。1980年、私は高校三年生であり、朝登校すると、私以上の熱狂的なファンだった友人が「林!ジョンが死んじまったぜ!」と叫んで胸ぐらをつかんできたので、高校時代の思い出の一つとして強烈に印象に残っています。
 私は中学のときは、日本のフォークソング、ニューミュージック(若い皆さんは何のことかわからないかもしれませんね)ばかりでしたが、高校に入ってからは友人の影響で洋楽も聴くようになりました。高三のときは、ビートルズのアビーロードというアルバムが一番好きでした。疲れたとき、気分転換をしたいとき、レコードのA面かB面かを決め、針を落とし、ごろんと横になりました。最近はレコードブームですが、見たことがない人もいるかもしれませんね。ビートルズの他のメンバーの曲も好きでしたが、ジョンの曲には耳に引っかかるような、心の奥にぐっと入ってくるような、魂の叫びのような、そんな彼の声があり、とても魅かれます。
 ビートルズが解散してソロになったジョンの曲の中で最も多く聴いたのは「イマジン」です。
 「君は僕のことを夢見てるって言うかもしれない でも僕は独りじゃない いつの日か世界は一つになるのさ」
 野高生の皆さんにも、心を揺さぶる音楽がありますか。


06:19
2017/12/05

三年生が与えた感動

| by 野幌高校校長

1日の三年生の「命の授業」の講師、高石洋子さんは2003年2月12日、本校一年生だった息子さんをひき逃げ事故で亡くされました。深く消えることのない悲しみ、そして裁判をとおしてわかった法の問題に対する強い怒り。飲酒運転とひき逃げの根絶を訴えた署名等の粘り強い活動にはただただ頭が下がります。
 講演後、高石さんに、聴いていた生徒の感想をたずねると「生徒の皆さんが素直で、ぐっと集中して聞いてくれて、感動しました。お陰で、次男の友人が作ってくれた音楽を久しぶりに一緒に聴くことができました」おっしゃっていました。
 「感動」ということばが校長としてうれしかったです。そして、野高生の皆さんが交通事故の加害者にも被害者にもならないでほしいという意を一層強くしました。


07:22
2017/12/04

興味・関心の枠

| by 野幌高校校長

新聞のよさは、自分に興味・関心がなかったことも知ることができることです。すでに興味・関心があることだけをネットで調べていては決して知ることのないことと出会います。たとえば、N新聞に文化欄があり、多種多様な研究者や職人が登場します。有名人ではなく一般に知られていない人がほとんどです。先週は、月曜日が毛抜き職人(機械を使わず全て手打ち)、火が象牙加工職人(昔の染め方の発見に30年)、水は工事現場を撮影する写真家、木は日本標準時子午線東経135度線の標識の調査人、金は藍染職人。多様ですが、きっかけや人との出会いを大切にし、理想を求めて情熱的に探究しています。三ばり精神そのものであり、どんな困難にぶつかっても、ひたすら実践を積み重ねます。
 野高生の皆さん、新聞以外でも構いません。自分が今もつ興味・関心の枠に閉じこもらないでほしいと思います。


06:15
2017/11/30

On

| by 野幌高校校長

野高生の皆さん、昨日のデートDVの講師の山崎菊乃さんがほめていましたよ。明るく素直な反応で、とてもやりやすくて楽しかったとおっしゃっていました。皆さんのよさが出ましたね。人を幸せにできるのは素敵なことです。
 三年生の模擬選挙の最終回も、どのクラスもよかったです。緊張して話す札学院大の学生さんの話をよく聞いて、考え、きちんと反応していました。
 「よさを大切にし伸ばす。課題には誠実に取り組む」。これからも忘れないでください。
 ※山崎菊乃さんが代表理事を務めるNPO法人「おん」は「女から名をとり、無名の、草の根の女性たちの連帯が世の中を動かすこと」と「Go On」の「On」(続ける、前進する)の意味を込めているそうです。


06:16
2017/11/29

みんなってだれ?

| by 野幌高校校長

小さい子どもが「みんな、持ってる。みんな、やってる。だから、買って」と言ったときに、あらためて「みんなってだれ?」と聞くと、5、6人の仲良しグループのことだったり、場合によっては親友の1人のことだったりして、苦笑することがあります。よくある話です。しかし、考えると、私たち大人でも漠然と「みんな」を思って判断していることがあるかもしれません。
 学生時代に「Xって、Yだよね」と言ったときに、先輩が「それ、だれが言ってるの?君がそう考えているのかい?」と言われたことを覚えています。だれなのか、自分の考えなのかを吟味せずに、好き勝手なこと、きちんとした根拠がないことを言うことはありがちだと思い、よく思い出します。
 野高生の皆さんも気をつけましょう。「それ、だれの考え?だれの話?あなたの?」という問いにより、考えを深めることができます。


06:15
2017/11/27

知ると変わる

| by 野幌高校校長

本校で講演をしていただいた北海道大学病院の嶋村剛さんの記事が22日の新聞に載っていました。
 臓器移植に係る法制度や仕組みは国により異なります。米国や韓国では、家族への説明、脳死判定など臓器移植に関わる全過程を担うチームを国が設置しています。脳死の可能性がある患者がいる病院はチームに連絡する義務があり、連絡すると直ちに派遣されます。結果的に、例えば、韓国は人口は日本の半分以下ですが、臓器提供は約9倍となっています。
 「よく考えなさい」と言われても、考えるための材料や比較の観点がなければ、よく考えることはできません。臓器移植をめぐる事実を知ることで、考えや行動を進めることができます。知ることは力になります。


05:45
2017/11/24

メメント・モリ

| by 野幌高校校長

校長室の机の下敷きに、メイプルソープという写真家の展覧会のポストカードを入れています。黒を背景とし、二本のチューリップが向かい合っています。一本は開花し、生を謳歌しているようで、もう一本は花びらの水分がなくなって皺ができ、生気を失って朽ちていくように見えます。「Memento Mori」(死を想え)が展覧会のタイトルです。
 最近、中咽頭癌になったミュージシャンの坂本龍一、癌のため胆のう・胆管・十二指腸・膵臓・脾臓を全摘した建築家の安藤忠雄の本を読んだこともあり、「死までどれぐらいの時間があるだろうか」「死までに読みたい本や聴きたい音楽は何だろうか」「死までに自分がやりたいこと、やらなければならないことは何だろうか」と考えることがあります。
 私たちの毎日は選択の連続ですが、優先順位をつけるのに役立ちます。
 アップル社の故スティーブ・ジョブズは「もし今日が人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか」と言っています。iPod、iPhone、iPadを生み出したジョブズですが、人生を左右する重大な決断に迫られたとき、そう自問自答したそうです。
 野高生の若い皆さんにとっては、まだまだ人生は長いです。世界は広いです。知らないことがいっぱいあります。まずは自分の世界をどんどん大きくしてほしいと思います。


05:07
2017/11/21

ヨガ

| by 野幌高校校長

私は、ほぼ毎日ヨガをします。きっかけは、10年前に友人からDVDをもらったことです。
 りんごの町の壮瞥高校にいたときに、洞爺湖温泉街のヨガ教室に通っていました。ヨガは、呼吸を整えることから始め、体のこわばりを見つけ、ゆるめたり伸ばしたりします。自分の体との対話です。
 ヨガの語の意味については諸説ありますが、その一つは「つなぐこと」です。ばらばらになった自分の体の部分をつなぐこと。心と体をつなぐこと。自分と世界をつなぐこと。
 ヨガのお陰で呼吸への意識が高まりました。時々、筋トレみたいに腹式呼吸のトレーニングをします。吸うときは腹を膨らませ、吐くときは腹を凹ませるのですが、3秒吸って2秒止め、10秒で吐きます。これを4セット、つまり1分。1分で気持ちを落ち着けることができます。
 野高生の皆さんもお試しあれ。


05:32
2017/11/20

ロダン、見るということ

| by 野幌高校校長

ロダン(1840~1917)というフランスの彫刻家を知っていますか。
 代表作は「地獄の門」「接吻」「カレーの市民」。最も有名なのは「考える人」で、世界遺産となった東京上野の国立西洋美術館にもあります。
 先日映画「ロダン」を観ました。美しい繊細な映像と音楽が素晴らしく、ロダン役の俳優の鋭く情熱的な眼が印象に残りました。
 ロダンは見ることについて、いくつものことばを残しています。彼いわく「芸術とは自然が人間に映ったもの。肝心なことは鏡を磨くこと」「眼が見えるということは、一生涯かかる教育の果実」。
 毎日普通に見ているつもりですが、見ることは深いのですね。


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