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2017/12/19

22kHz

| by 野幌高校校長

大橋力さんという音楽家がいます。民族音楽を基盤とする「芸能山城組」を主宰しています。もう一つ、科学者の顔もあり、文明科学研究所の所長も務めていますが、可聴域を超える高周波音が脳を活性化する「ハイパーソニック効果」を発見しました。
 1982年、私の二十歳の頃、レコードに代わるCDが製品化されましたが、その際、人間の耳の可聴域22kHzを超える音の成分は不要だとしてカットされました。しかし、大橋さんは、可聴域を超えた高周波音に大切な機能があると直感していました。人類の祖先を育んだ熱帯雨林には、鳥の声や虫の音などの高い周波数で揺らぎに満ちた音があふれていることが大橋さんの頭にありました。実際、科学的研究を進めると、高周波を含む音によって脳の中脳や視床が活性化することがわかりました。そこは情動の中心であり、ドーパミンやベータ・エンドルフィンといった喜びなどの感情をもたらす場所です。
 現在は「ハイレゾ」が登場し、レコードが再び脚光を浴び、音楽フェスやライブの人気が高くなっています。聴覚的には聴こえていない音のよさが、やはりわかるのですね。
 野高生の皆さんは、どんな手段で音楽を聴きますか。


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