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2017/11/24

メメント・モリ

| by 野幌高校校長

校長室の机の下敷きに、メイプルソープという写真家の展覧会のポストカードを入れています。黒を背景とし、二本のチューリップが向かい合っています。一本は開花し、生を謳歌しているようで、もう一本は花びらの水分がなくなって皺ができ、生気を失って朽ちていくように見えます。「Memento Mori」(死を想え)が展覧会のタイトルです。
 最近、中咽頭癌になったミュージシャンの坂本龍一、癌のため胆のう・胆管・十二指腸・膵臓・脾臓を全摘した建築家の安藤忠雄の本を読んだこともあり、「死までどれぐらいの時間があるだろうか」「死までに読みたい本や聴きたい音楽は何だろうか」「死までに自分がやりたいこと、やらなければならないことは何だろうか」と考えることがあります。
 私たちの毎日は選択の連続ですが、優先順位をつけるのに役立ちます。
 アップル社の故スティーブ・ジョブズは「もし今日が人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか」と言っています。iPod、iPhone、iPadを生み出したジョブズですが、人生を左右する重大な決断に迫られたとき、そう自問自答したそうです。
 野高生の若い皆さんにとっては、まだまだ人生は長いです。世界は広いです。知らないことがいっぱいあります。まずは自分の世界をどんどん大きくしてほしいと思います。


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